その他

【感想】岡真理『ガザとは何か パレスチナを知るための緊急講義』

2023年10月7日に突如始まった、パレスチナとイスラエルの大規模戦闘。それを受けて開催された2回の緊急講演の内容をまとめた本。パレスチナ問題の歴史的背景から現在の状況まで、反イスラエルの立場からわかりやすく解説されている。
ビジネス書

【感想】清原達郎『わが投資術 市場は誰に微笑むか』

元長者番付1位でファンドマネジャーとして投資をしてきた著者が、株式投資やファンド運用のノウハウについて、自身の経験を振り返りながら語る投資本。第一線で活躍してきた投資家の自伝として読むことを勧めたい。
小説

【感想】小川哲『君が手にするはずだった黄金について』

著者自身を主人公に据えた、6編の連作短編集。承認欲求をテーマとした表題作をはじめ、様々な出来事が小説家の目線から描かれていく。主人公の思考に触れている内に、視野が少し広がるような感覚を持てる読後感。
小説

【感想】浅倉秋成『六人の嘘つきな大学生』【後半ネタバレ注意】

新卒採用の最終選考となるグループディスカッションで起きた事件。仲間だったはずの6人が内定という一つの席を争うことになり、更に不審な告発文が発見されて…。登場人物の切実な思いに心が揺れ動く青春ミステリー。
エッセイ

【感想】クァク・ミンジ『私の「結婚」について勝手に語らないでください。』

韓国で非婚ライフ可視化ポッドキャストの番組を始めた著者が、その番組と同様に非婚主義者の日常を語るエッセイ。非婚者に限らず、社会の中では風当たりの強い生き方をする人に対してのエールも込められていると感じた。
エッセイ

【感想】北田瑞絵『inubot回覧板』

和歌山県の農家で暮らす著者が、家族として共に過ごしている犬についての文章を綴ったフォトエッセイ。いつかの別れがあるからこそ、何気ない日常全てを覚えておきたいと願いながら、等身大の犬を愛する温かさ。
ビジネス書

【感想】後藤達也『転換の時代を生き抜く投資の教科書』

元日経新聞記者の著者が、株式投資を中心に経済やお金の仕組みといった金融の世界について易しく説明している本。新NISAの開始、インフレ、円安、株高といった2023~24年期の情勢を踏まえた内容。
エッセイ

【感想】ハン・ジョンウォン『詩と散策』

韓国の詩人である著者が、他人の詩を読んだり散策したりする中で感じたことを綴ったエッセイ集。静謐な雰囲気の中には多くの共感があった。優しさや希望といった温かみも感じられる、素敵な作品。